先日QEDやCMBでお馴染みの漫画家の加藤元浩先生からTwitterで直接コメントをいただいて有頂天になってしまいました。2つのマンガはどちらも本当に面白いのですが,オイが興味を示すものは音楽でもそうですがあまり周りでは評価されないのが残念です。
さて今回は,昨日の続きです。算数を教える側が実は算数が苦手なので,何でもかんでも教えようとするし理解させようとするというお話をしましたが,その具体例を示します。みんな大好き『割合』ですね(笑)
これってなんか公式じみた教え方が主流で,それに当てはめろと最悪な教え方をほとんどの小学校の先生方はしてると思うのですが,これが算数が苦手な人の教え方ですよね。
それで上手くいきましたか?上手くいかないのに毎年毎年なんかの一つ覚えみたいにこの方法ばかり教えようとします。
理由は簡単。教える方からすればラクだからです。教える方が意味がわからんでも,このやり方に当てはめろとか言えばいいだけですからね。
こういった指導だと,問題によっては掛け算が登場したり割り算が登場したりすると,生徒は混乱し,この問題は掛け算?割り算?といった絶対に考えてはいけない思考に走ります。ぶっちゃけ『割合』なんて,AはBの□倍というのは,A=B×□ですよ,ってだけなんですけど,苦手な人が教えるので話が複雑化します。
それと似たような例が%。実は小学校では%に関し半分ウソを教えています。1%=0.0.1というやつです。
本当は,1%=0.01倍という風に『倍』という言葉が必要で,『倍』という言葉があることで自動的に何の?となるので,例えばAの20%だったら,A×0.2という式が普通に出来上がるのですが,この『倍』という言葉を教えないので,先ほどの例だと,小学生はA+0.2とかいった式を何の疑いもなく書きます。ですから%というのは掛け算だからねと強調すべきなのです。
しかし応用問題では割り算が登場することになると,しかもこれが大事だからと変に強調するのでまたまた生徒は混乱します。
これも例えば,定価の80%で買ったら160円でした,てな問題では定価を求めるときに,160÷08という式を使えと指導されるのですが,これが混乱を招きます。%は掛け算というのを徹底すれば定価×0.8=160という式を作った後に160÷0.8なら混乱も少なくなるはずですし,こちらの思考の順が普通だと思うのですが。
この算数や数学を疎かにしている教育が,そのうち大きな代償を支払わなければならない将来がもう間近いやもう来ているのかもしれませんね。
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