昨日の夜はちょっと肌寒く2回も目が覚めました。しかしながら,ここ数年は昼は暑いですが夜は涼しくて助かります。
さて今回は,昨日塾で話題となったスペインの歴史についてのお話です。スペインの歴史といってもそんなたいそうなことでなく,スペインの一部が昔イスラムに支配されていたというお話。ちょっとビックリですよね。
自分が高校生のときには世界史選択だったのですが,ほんとこの話を聞いたときには驚きでした。ほとんどの日本人にとってスペインといえばザビエルさんの影響でキリスト教が主流じゃなかと?といったイメージだと思うのですがいかがでしょうか。
日本でいえば奈良の大仏が建立されたときぐらいから,戦国時代がもうすぐ始まるかもといった時代まで,スペインの一部はイスラムの国だったのです。
イスラム最初の王朝をウマイヤ朝といい,そのウマイヤ朝が次のアッバース朝に倒されるときにウマイヤ朝の一部の人がアフリカからスペインの南側に逃れ,そこでイスラムの王朝を建てました。それが後ウマイヤ朝です。
この後ウマイヤ朝ってのがスペインの南側半分くらいの領土を持つぐらいの勢力があったのですが,元々スペインにあったキリスト教の国であるカスティーリャ王国(このカスティーリャって何かの発音に似ていませんか?実はポルトガル語読みだとカステーラってなるんです)に滅ぼされます。
イスラムもまだまだしぶとく,スペインの南側の一部でナスル朝という名前で国が生き残ります。このナスル朝時代に,イスラム文化を代表する建築物の一つであるあの有名なアルハンブラ宮殿が建てられました。
しかし最後はキリスト教徒の国土回復運動すなわちレコンキスタによって,1492年に滅ばされます。1492年といえばコロンブスが新大陸を発見した年です。なにか時代が変わる因縁めいたものを感じます。
世界史を勉強すると,世界中のほとんどの国は王朝変わりまくったり,外から攻められて滅ぼされたりの連続です。日本は建国史上王朝が変わったことは一回もありません。おそらくこのあたりの歴史観というのが,日本と外国の文化や風習や考え方の違いとなるのでしょうね。
Comments