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智水社

三角関数は何のため

 今日は3連休の最終日。自分としてはあまり関係ないのですがね(笑)。今日は昔でいうところの体育の日ですよね。これって元々は昭和の東京オリンピックの開会式が晴れの特異日である10月10日だったことによる祝日だったと思うのですが。自分のガキのときもハッピーマンデーしてほしかったです。


 さて今回は,三角関数のお話。いわゆる,サイン・コサイン・タンジェントですね。これって結局は何なの?って感じですよね(笑)。もしかしたら大工さんや建築関係の人しか使わんのやろ?とも思われそうですが。


 確かに,そのような業界でも使われるかもしれませんが,実はもっと別の業界でよく使われます。三角関数特にサインやコサインのグラフは波ですよね。サインとコサインのグラフは位相(簡単にいうと波の出発地点)が違うだけで元々は同じグラフなので,両方ともサインカーブ(正弦波)といいます。


 この波ってのが三角関数が世の中でよく使われる理由であり,波といえば電気であり,世の中のほとんどの電気といわれるものは交流(コンセントの電気が交流で電池の電気が直流)であり,この交流が波なので,三角関数なくして,電気が家庭の送られることもありませんし,ほとんどすべての電化製品が使えないのです。つまり,三角関数というのは,この世の中とは切っても切れない関係にあるのです。


 このことを高校生に言うと,例外なく驚かれます。普通に考えて三角関数が送電や電化製品と密接な関係があるといわれてもピンと来ないでしょうからね。送電なんかは3本の電線が1セットとなっていて,三相送電といわれる方式で送電されています。すべてが120度の位相差で送電されていて,この3つの電圧を足すとゼロとなるという訳わからん方式なんです。


 こういう風に三角関数に大変お世話になっているのに,自分に関係ないからといって勉強しないというのは自己中過ぎやろって冗談交じりに言うと,だいたいの高校生はなぜか納得してくれます(笑)。


 ということは,高校数学というのを身近に感じることで,ちょっとは勉強せんばといった気持ちになってくれるのかもしれませんね。


 こういったことを学校でもっと,数学がどんだけ世の中に貢献し,またスマホをはじめ高校生はいろいろお世話になっているってことを紹介したら,もしかしたら少しは高校生も数学を勉強しようかなって気になってくれるかもしれませんよ。って,なればいいですが(笑)


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