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智水社

什の掟(じゅうのおきて)-ならぬことはならぬものです

 8月21日といえば,昔は夏休みの登校日。8月9日は納得できるのですが,8月21日はブーブー文句言いながら登校していました。登校する意味がわかりませんからね。あとになってから21日は先生たちの給料日で,当時は給料は封筒手渡しだったというのもあり,そのついでに生徒たちも登校させようというわけがわからん大人の事情ってことを知りました。ほんと勘弁してほしいものです。


 さて今回は,昨日の塾で話題となった什の掟についてのお話。会津藩の6歳から9歳までの子供たちに対する教育方針で,この掟をしっかり守って会津藩の藩校である日新館に入学して立派な会津藩士となっていったわけです。ではその什の掟とはどんなものか簡単に紹介しましょう。


 一.年上の人の言うことに背いてはなりません。

 二.年上の人にはおじぎしななければなりません。

 三.うそを言ってはなりません。

 四.卑怯な振る舞いをしてはなりません。

 五.弱いものをいじめてはなりません。

 六.外で物を食べてはなりません。

 七.外で女性と言葉を交わしてはなりません。

といったものです。そして最後には,ならぬことはならぬものです,で終わっています。


 一と六は場合によるかなと思いますし,七はそれは勘弁してくださいとなりますが,他は至極当たり前ですし,今の日本ではどんどん薄れていっているような気がします。日本の古き良き世界に誇れる文化であり倫理観や道徳観だと思うのですが,最近では時代がどうのとかいって日本の文化や倫理や道徳が壊されている気がしてしょうがありません。


 それと最近嫌になってくるのが,金稼いでいる人が正義や立派だといった風潮です。嘘つこうが卑怯な振る舞いをしようが弱いものいじめしようが,金稼げればそれが正義といった感じです。資本主義は弱肉強食なので,ある程度は仕方ないのかもしれませんが,最近にいたっては,やりすぎなのではと思われます。


 今一度,この什の掟を学校で見直し,日本人が元々持っている文化・倫理・道徳を受け継いでいってほしいものです。

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