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勉強はあとからわかるようになるときもある

智水社

 台風が北に進路変えてきました。当初では九州の真ん中あたりを縦断する予想でしたが,実際はそれよりも西側に進路をとるようで,長崎県民からすればかなりの迷惑です。実害と停電がなければそれでいいんですけどね。


 さて今回は,勉強っていうのは「今」ではなく「あとから」わかるようになるときもあるいうお話。これも今の日本の教育が欲張りってのにも関係あると思いますが。


 生徒の半分以上が理解不十分なちょっと難しい内容を授業する際,その内容をそのときに理解させようとするのが今の学校の教育なんですよね。理解できないのに無理やり理解させようとする。そんなことされればそりゃ勉強が嫌になりますって。


 しかも最悪なのが,その内容の理解よりもその内容の問題を解かせようとする傾向にあるということです。その行きつく先がわけわからん公式覚えろとかですよね。生徒からすればその公式とやらを使えれば何も考えずに解けるので自分が分かった気になりますし,そしてそういった指導をする先生をわかりやすい先生だと勘違いしてしまうのです。


 もちろん,その結果勉強が好きになってくれればいいのですが,このやり方だと高校生の内容ともなれば太刀打ちできなくなってしまいます。中学までは勉強できていた人が高校になると成績が落ちできたという人はたいていこのパターンなのです。すなわちある程度のレベルの問題を解けるスキルしかないということなのです。


 ですから学校の先生がよくいう成功体験とかも一長一短で,たまたま上手くいった成功体験なんかはかえってその生徒にとってマイナスになることもあるのです。

 

 前振りがだいぶ長くなりましたが,ちょっと難しい内容の問題なんて必ずしも「今」わからなくてもいいのです。「あとから」わかるようになればいいだけなのです。しかし,この「あとから」ってのが実際の点数に結びつかないので,本人よりも親御さんが焦ってしまいますし,その焦りをこともあろうに学校の先生が煽ってきたりします。


 勉強ってのは経験ってが結構ものをいいます。経験していくうちに以前分からなかったことが分かってくるようになります。分からなかったときにボケーっとしててもそりゃいつまで経っても理解できませんが,頭の中になんかひっかかりを残しておくのです。そしたら,いつしかそのひっかかりにかかる問題や単元に出会ったときに,そうかそれってこういうことだったのかとなります。


 自分の話で恐縮ですが,自分はこのタイプだったので,「今」わからなくても「あとから」わかるんやろっていつも思っていました。そしたら高校2年生のときに,今までわからなかったことが1本の線にパーっとつながったことを今でも覚えています。


 再度申します。勉強は必ずしも「今」わからなくてもいいのです。自分に変なプレッシャーかけてはいけません。「あとから」わかるようになるときが来ますし,最悪わからなくてもいいのです。もっと言えば勉強は6割分かればいいんです。


 こちらの地元の大学である長崎大学も医歯薬以外の学部なら6割取れれば合格できます。勉強ができるようになる秘訣の一つは欲張らないことなのです。

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