3月ぐらいにTVerで「チーム・バチスタ」シリーズが配信されていて,初めて観ましたけど結構面白いですね。ついつい作業の手が止まってしまいます(笑)
さて今回は,昨日のお話の続きである,基本的な計算力がないから数学が苦手になるというお話。
前回は中学数学の例を出しましたが,今回は算数の例で説明しますね。
四則演算の中で小学生が圧倒的に苦手なのがもちろん割り算。理由は割り算が苦手というより面倒くさいという理由の方が大きいと思います。筆算のときに,立つ商が簡単なら問題ないのですが,立つ商がパッとわからないときの試行錯誤が面倒くさいわけです。ですから,面倒くさいので試行錯誤しない→数に対する感覚が鈍る→計算力が落ちる→算数が苦手になるというわけです。
中学生や高校生でもそうなのですが,苦手=面倒くさい,という図式はすごく多く,面倒くさいからやらない→苦手になるというわけですね。
んで話を戻すと,とにかく割り算があまりできないので,あまりできない割り算をやろうという発想がなくなるのです。どういうことかというと次に例を出しますね。
6は3の何倍?という問題に対しては簡単に2倍と答えることができるのですが,3は6の何倍?という問題に対しても2倍と答えてしまうのです。
つまりは,6÷3はできるけど,3÷6はできない。よって,自分が計算できる6÷3に脳内変換されます。ほんとか?と思われそうですが,3は6の何倍?という問題に対し,ちゃんと3÷6という式を書きながら,それを消して6÷3に書き換えること実際に何回も見ています。
これと似たようなことが中学生の方程式であって,3x=6なら普通にx=2と答えますが,6x=3もx=2と答える生徒がたくさんいます。
計算力がないから,割合のことが理解できてちゃんと式が書けるのに,自分が書いた式の計算ができないので,計算しやすい式に脳内変換され,結果間違った答えとなりやる気がなくなるのです。
よく文章題が苦手だという生徒さんが多いのですが,実は文章題が苦手なわけでなく,その文章題で使う計算が苦手なのかもしれません。この辺の見極めをちゃんとしないと,ただ計算ができないというだけで,数学が苦手になってしまいます。たかが計算,されど計算なのです。
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