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智水社

弥次さん喜多さん

 昨日と打って変わって今日は朝から雨。そして明日の予報は晴れ。春の天気は変わりやすいですね。


 さて今回は,弥次さん喜多さんのお話。事あるごとに高校生たちに弥次さん喜多さんのことを知っているかと聞いても,今まで誰一人として知りませんでした。


 今と昔のバラエティー番組やお笑い番組の一番の違いは,その番組内容に教養があるかないかの違いだと思います。今のバラエティー番組のほとんどは内輪で盛り上がって,視聴者は置いてけぼり。ですからバラエティー番組を10年前ぐらいからほとんど観なくなりました。


 また,今の芸人さんたちもそうで,クラスの人気者タイプの人たちがそのクラスでのノリをそのままテレビでやっているような感じです。昔の芸人さんたちは教養があったので笑いに幅がありました。


 例えば,ドリフターズのコントでも,松の廊下や清水次郎長や国定忠治などのパロディをやっていましたが,これらのパロディの元ネタを今の高校生が一つでも知っているかと言われたらほぼ全員が知らない可能性が高いのです。


 話を弥次さん喜多さんに戻すと,80年代のクイズ番組で,嵐寛寿郎と大川橋蔵の対談において,ぜひとも2人でやってみたいと話に上がった作品とは?という問題で,答えは弥次さん喜多さんだったのです。正解した人も不正解だった人も全員が,なるほどなるほどと納得してましたが,現在ではこういった問題は成立しないでしょうね。みんな,知らな~い,何それ~?って,こんな当たり前の教養もないのが普通といった感じで,若いアナウンサーでも知らないかもですよね。


 結局はこの弥次さん喜多さんお話は,2人がそれぞれ東宝と東映という別の映画会社のスターだったので,実現できなかったそうです。


 オイたちがガキのときには,普通の大人が普通に持っていた教養が,現在ではなくなっているような気がしますし,実際なくなってきていますよね。そのうち忠臣蔵も誰も知らないということになるかもしれまんね。

 

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