今日は遠足の高校もあるみたいで,しかも絶好の遠足日和。あまり暑くならなかったいいですね。最近の遠足は,4月にあるということで,クラスメイトと仲良くするという目的で,昼飯を一緒に食べるグループをあらかじめ決めているクラスがあるのだとか。これっていい迷惑ですよね。いまだにクラスみんな仲良くという絶対にできもしない理想を押し付けているのでしょうか。
さて今回は,楊貴妃最強説というお話。楊貴妃についてのお話は今まで何回かしましたが,昨日高校生とお話してたら楊貴妃って実は最強ではないかという結論に達しました(笑)
楊貴妃と言えば世界三大美女のお一人で,傾国の美女と言われています。あの名君と言われた玄宗皇帝を骨抜きにしましたからね。玄宗皇帝といえば開元の治と称えられる善政をしていたのに,後半は楊貴妃と出会い,瞬く間にあの唐が落ちぶれていきます。
その落ちぶれの代表的なものが,タラス河畔の戦いと安史の乱ですね。
タラス河畔の戦いとは,イスラムのアッバース朝と唐との戦いですが,この戦いで唐は惨敗します。開元の治あたりの玄宗に比べ,この時代の玄宗では外交能力が著しく劣っており,その原因の一つとして,政府の要職に楊一族の人間が重用されたのが原因かもしれません。
このタラス河畔の戦いですが,世界史上において,とんでもなく重要なことが起きます。それは製紙法西伝,つまり紙の作り方がイスラムやヨーロッパに広がるきっかけになる戦いなのです。ということは,楊貴妃がいなかったら製紙法西伝がもっと遅くなるわけですから世界の歴史が大きく変わることになるのです。
次に安史の乱ですね。わかりやすく言えば,玄宗と楊一族を政府から追い出すという反乱ですね。唐からすればかなりのダメージを負います。杜甫にして「国破れて山河在り」と言わしめるほどです。
それと,この反乱をきっかけとし,税の徴収方法が変わります。均田制から両税法ですね。ということは,安史の乱によって,杜甫の有名はなフレーズが生まれ,税制も変えたということになります。楊貴妃おそるべしです。
独断と偏見のかたまりではありますが,これをもって楊貴妃最強説を唱えさせていただきます(笑)。でも一人の女性で世界がここまで影響受けるってなんかありましたっけ?たぶんないですよね,知らんけど・・・
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