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智水社

沈まぬ太陽

 昨日が山の日だったので,今は三連休なんですね。まったく頭の中に入っていませんでした。8月の祝日っていまだ慣れません。


 さて今回は,8月12日といえばというお話。38年前の1985年8月12日,日航機が御巣鷹山で墜落事故を起こした日です。死者520名という大惨事でした。『沈まぬ太陽』とは,その事故を取り上げた山崎豊子さんの小説です。


 ほんとたまたまなんですが,8月に入ってアマプラでこの『沈まぬ太陽』のドラマを見始めました。ドラマではこの事故がなぜ起こったかの可能性として,会社の行き過ぎたコストダウン方針による整備士の人員不足にとって招いた事故みたいな取り上げ方でした。


 すなわち,経営陣は甘い汁を吸いながら,一般社員には過酷な労働を強いる。とくに,整備士ともなれば経営陣からすればあまり学歴がない人たちなので,無下に扱われていたといった具合です。まあおそらく事実なのでしょうけどね。しかも墜落した飛行機は過去に事故を起こした飛行機だったらしく,その修理や保守点検作業が人員不足により行き届かなかった可能性もあるということです。


 組織の上に立つと,組織を守るためという大義が立ちますから欲を出そうと思えば出し放題になりますよね。しかもその地位を守ることにも固執するでしょうし。あっ別にそれを批判しているわけではありません。自分だって欲出しまくりの保身走りまくりのでしょうから(笑)


 ドラマでは被害者側からの目線も描かれています。それ見るといたたまれなくなります。不慮の事故で自分が直接の被害に遭う可能性がありますし,家族や知人が被害に遭う可能性だってありうるのですから。


 ドラマの内容はというと山崎豊子さんの作品だけあってすごく重厚で面白いです。自分にとっての山崎豊子さんの作品といえば『白い巨塔』。田宮二郎さん版も唐沢寿明さん版のどちらも見ました。ああいう人間の泥臭さを表現させたらピカイチですよね。


 全20話なのでまだまだ全部を観終わるまではまだまだ時間がかかりますが,お盆休みにでも一気見しようかと思っています。


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