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智水社

社会主義を広めたという謎の本『富国論』

 2月というのにポカポカ陽気が続きますが,もう寒くならないのですかね? 今年ぐらいの冬の暖かさだったら温暖化もまんざらではないのですが,どこかに支障をきたすのでしょうね。


 さて今回は,ある中学校の社会の定期テストで出題された,社会主義を広めたという『富国論』という本は誰が書きましたか?というお話。


 おそらく『国富論』の間違いだと思うのですが,でも『国富論』が社会主義を広めたっていうのが合点がいかないので,もしかして『富国論』という本があるのかもですね。


 『国富論』は大正時代に『富国論』と訳されたことがあるらしいので,ひょっとしてアダム・スミスの代表的な著書である『国富論』のことを指しているのかもですが,でも『国富論』が社会主義を広めたかと言われれば,そういった側面がちょっとはあるかもですが,そんなわけないですよね。どちらかといえば,社会主義の真逆の資本主義の教科書みたいになっているような気がしますが。


 社会主義を広めたと言われれば,真っ先に思いつくのが『資本論』。カール・マルクスの著書ですね。しかし,『国富論』と『資本論』を間違うかと言われれば,まず間違いませんよね。言い間違いならともかく、活字での内容ですし,しかも社会の先生が出題されたということもありますし,また訂正もなかったみたいなので,まず間違いなくそういった本が存在するのでしょうね。ということは,オイが知らないところで『富国論』なる社会主義を広めた本があるのでしょう。勉強不足です。


 でも社会主義って富国になるのでしょうかね?ソ連という典型的な失敗例もありますし,東欧諸国も軒並み社会主義から資本主義に変わってきましたし。しかし上手くやれば富国になるのかもしれませんが,人間には欲というものがある以上,そう上手くはいかないのではと思ってしまいます。

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